伊予銀行VERTZ応援団長 矢野 友久さん

INTERVIEW

伊予銀行VERTZ応援団長
矢野 友久さん

試合のラッキーボーイから応援団長へ。野球経験から熱い気持ちがこもる

伊予銀行女子ソフトボール部(伊予銀行VERTZ)応援団長の矢野友久(やの ともひさ)です。私は2016年に伊予銀行に入行しました。伊予銀行には日本女子ソフトボールリーグ1部に所属するチームがあり、その応援団長として2018年から活動しています。応援団は従業員で構成されており、各試合に帯同してチームの応援をします。

私が応援団長になったきっかけは、入行一年目の時に応援団のサポートメンバーとして試合を応援した際、チームが連勝したことでした。「ラッキーボーイだね」と周囲の先輩方から声をかけていただき、その流れで応援団に入ることになったのです。私は小学校2年生から高校生まで野球を続けていたので、選手側の気持ちに共感できる部分があります。そのため、声をかけてもらった時は嬉しかったですね。正直なところ、プレッシャーもありました。ただ、私は「任されたことは責任を持ってやりたい」性格なので、チャレンジしてみることにしました。応援団長として活動して、3年ほどになります。自分自身の野球経験から、試合の流れや勝負どころがわかるので、そこは応援団長としての役割に活かせていると思います。

(写真 左:矢野 友久さん)

「魂の叫び」を選手とスタンドに届ける応援団長に

試合開始前、応援団長からスタンドのみなさんへご挨拶させていただくシーンがあります。「今日の試合がどういった位置付けの試合で、こんな風に戦っていきたい」など、応援席を一つにするような声かけをします。私としては、この挨拶の言葉には特に気持ちを込めるようにしています。以前、先輩団長の挨拶を見る機会があり、その時に先輩はスタンドにいる人全員を奮い立たせるような言葉選びをしていました。「応援団長の言葉でこんなに雰囲気を変えられるんだ」と、驚きでしたね。その時から、より熱い気持ちを込めて挨拶をするようにしています。

伊予銀行女子ソフトボール部は、一つ一つのプレーに粘り強く取り組むチームです。他のチームに比べて若い選手が多く、投げることや走ることを一生懸命やっているのが伝わってきます。そんなチームの雰囲気が私は大好きです。高校時代、甲子園を夢見ていた私は、一球に対して泥臭く取り組み、最後の一球を信じて野球をする姿勢を心がけていました。女子ソフトボール部の雰囲気もそこに通ずるものがあるので、応援にも熱がこもりますね。

試合中は、場面に応じた声かけをする工夫をしています。勝敗を分けるようなターニングポイントでは、応援席を引っ張っていくような声かけを特に心がけています。マニュアル通りの応援ではなく、「魂の叫び」のように気合の入った応援は、選手たちにも伝わっていると思うんですよね。

応援で人と人がつながる。みんなで勝利を掴み取る喜び

応援団長として活動する中で一番嬉しかったことは、私が応援席のみなさんに声をかけ、試合の流れを変えられたことです。ゲームが劣勢の時、イニングの合間で応援席のみなさんに私から声をかけたのをきっかけに、スタンドの声援が一体となり、勝利の流れを醸成することができました。その後、見事試合に逆転できたのです。こういった経験から、スタンドからの熱い応援で、勝負事の流れを変えられると確信できたのが嬉しかったですね。

また、応援団長として全国の試合に帯同するので、地元の方との交流も楽しいです。一番印象に残っている遠征先は、2019年の福島。次の年はオリンピック開催予定だったので、ソフトボール界も盛り上がっていた時でした。会場は、福島県営あづま球場です。東京オリンピックの試合が行われた球場ですね。現地の地方銀行である東邦銀行の方々が、私たちと一緒に応援してくれることになり、銀行の垣根を越えて応援しました。1試合目は負けてしまったのですが、2試合目は勝つことができました。みんなで掴み取った勝利の喜びは格別でしたね。

「みんなや自身の活力」が応援の原動力に

伊予銀行の存在意義として「潤いと活力ある地域の明日を創る」という理念があります。この精神は、女子ソフトボール部の活動にもつながると思っています。部員が一生懸命プレーしている姿を目にすると、観戦している側も活力がもらえるんですね。「明日も頑張ろう」と、モチベーションや活力を与えてくれる存在です。正直なところ、土日に遠征して試合を応援すると、次の日は体力的に疲れています。でもそれ以上に、応援することが日々の生活へのエネルギーになっているんです。そこが応援する原動力になっていますね。

応援団長になって、自分の中での変化がありました。それは、リーダーシップを執る力が備わったことです。支店のリーダーとしてどう振る舞い、後輩たちをどう巻き込むかなど、応援団長をやっていく中で身についたスキルが仕事に活かせていると思っています。

私たち応援団は、情熱を持って活動しています。試合に勝ったら嬉しいし、負けたら悔しい。選手と同じ気持ちで毎試合に臨んでいます。今後も選手と応援団のみんなで想いを共有しながら、一緒に笑ったり泣いたりしていきたいです。3月からはニトリJDリーグが始まります。ポストシーズンに進めるように、これからもみんなで一丸となって応援していきます。

頑張る人仲間ギフト贈っちゃおう!!