松山大学女子駅伝部コーチ

INTERVIEW

松山大学女子駅伝部 コーチ
村井 啓一さん

競技者時代の想いを胸に、今コーチとしてできること

村井啓一です、広島出身で、今は松山大学女子駅伝部のコーチをしています。
松山大学で競技者として過ごした4年間は、自分なりに頑張っていたつもりでした。でも外の世界を知ると、自分ももっと頑張れたんじゃないかって気づくことがあって。今もその想いがずっと心に残っています。そんな競技人生の中でも嬉しかったこともありました。2003年、ニューイヤー駅伝で走れたことを今でもいい思い出です。
思い出と言えば、高校2年生の時に広島県の予選会で一区10 km を走った時のことです。その時のチーム目標が6位以内だったのですが、結果は8位でした。プレッシャーに負けて大ブレーキをしてしまったことがとても辛かったですね。でも当時の先輩や後輩に励まされて何とか立ち直ることができ、チームの温かさを知ることができました。駅伝は自分一人で走る競技ではないんだなって思います。そんな駅伝で今こうして学生の指導に携わることができて、感慨深いものがありますね。
指導する立場として気をつけていることは、故障をさせないことです。部員の人数が少ないので、故障は一番怖いです。ミーティングのたびに伝えているのは、”自分の身体の状態を自分でしっかり把握して人任せにしないことが一番大事”ということです。まず自分の身体を知ることを大切にしてほしいですね。あとは、感情を表に出す子と内に秘めてる子の違いがあるので、しっかり見極めた上で指導することを常に心がけてています。 たくさんの想いを抱えながら指導にあたっていますが、みんな明るく、競技者として可能性を秘めている選手ばかりですので、自分が教えられることも多いですよ。

重要なのは“長く活躍できる選手”の育成

今後のチームとしての目標で、年内では富士山女子駅伝がありますが、やはり毎年10月に行われる全日本大学女子駅伝が大目標です。2020年はシード権は獲得したものの、8位という結果に終わり、上位校とはかなり力の差を感じました。この1年で、全日本大学女子駅伝の優勝をしっかり狙っていけるような状態にしたいと感じています。
妻である土佐礼子(アテネ、北京オリンピックマラソン代表)が本校出身なのですが、大学時代の記録で比べると、現チームのほとんどの選手が上回っているんです。自分の可能性に気づかせてあげたいと常に感じています。
ユニバーシアードで銅メダル取った新キャプテンの田川は、ずっと故障で苦しんでいましたが、ようやく復活の兆しが見えてきました。最終学年で復活してほしいですね。
あとは、今伸び盛りの小松もようやく自分の可能性に気づき始めているなって練習を見てて感じています。大学で競技者としてのピークを迎えるのではなく、卒業後の可能性もしっかり考えて取り組んでいます。

選手への想い

競技者でいられる時間にはどうしても限りがあるので、今、全力を尽くして欲しいです。それは実業団に行く行かないにかかわらず、競技者である以上は同じです。競技を続ける選手は、やるからにはいずれオリンピックや、世界陸上という目標を持ってやってほしいです。”今実績がなくても、努力を積み重ねれば必ず誰にでもチャンスはある”と思っています。
競技を引退する選手はそこからの人生の方が長いので、学生時代に頑張った経験を糧にその後の人生に活かして欲しいです。
卒業するときに”松山大学に入学して良かったな”と思ってもらうことが自分にとって一番の喜びです。皆んなにチームの温かさと走る喜びを感じて欲しい。これからも想いを伝え続けながら指導していきますので、頑張る彼女たちを応援を宜しくお願いします。

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