マドンナ松山 池田千沙選手

INTERVIEW

マドンナ松山
池田 千沙選手

現在在籍中

ソフトボール実業団を経てマドンナ松山へ入団

女子硬式野球チーム・マドンナ松山キャプテンの池田千沙(いけだ ちさ)です。愛媛県宇和島市出身です。2019年に入団し、所属4年目です(2022年7月現在)。岡山県の大学を卒業した後、松山市に移りました。幼児向け体操教室で指導員として働きながら、マドンナ松山で野球をプレーしています。

 

小さい頃から身体を動かすのが好きで、小学校4年生からソフトボールを始めました。中学、高校、大学とソフトボールに打ち込み、大学卒業後、2013年から2018年までソフトボールの実業団でプレーしました。退団後の2019年、大学の同期がマドンナ松山で野球をしていたので、私もやってみることにしました。

 

今は楽しくプレーできていますが、野球とソフトボールの違いに最初は戸惑いました。野球の方がグラウンドが広く、ピッチャーの投球距離が長いです。ピッチャーとして全力でボールを投げられるようになったのはつい最近。野球の感覚に慣れるのに2年ほどかかりました。

まずはプレー以外の行動面を大切にしたい

マドンナ松山は、監督も選手もみんなでわいわいと野球を楽しむムードがあります。プロや実業団ではないので、地元のクラブチームらしく「選手である私たちがまず楽しもう」という気持ちが軸になっていると思います。

 

入団して1年が経った2020年、キャプテンを任されました。私はリーダーシップを発揮できるタイプではなく、野球経験も浅いので、自信がありませんでした。ただ、キャプテンになるにあたって「強豪校や実業団でソフトボールに打ち込んできたからこそ、チームメンバーに教えられることがある。より良いチームになるために、改善点は何でも発信して欲しい」と監督からお声かけいただきました。自分の経験がチームのためになればと思い、キャプテンを引き受けました。

 

キャプテンとしての役割は、メンバーをまとめること。でも、それ以前に、野球以外の行動面をしっかりしたいと感じています。社会に出たら、挨拶や礼儀、自ら考えて行動する姿勢などが求められます。私自身、社会人1年目はとても苦労しました。マドンナ松山には、高校生や大学生などの若いメンバーが多いので、野球を通じて人としての基本的な力を養って欲しいと考えています。

 

監督やコーチ、応援してくれる人たち、スポンサー企業の方々の存在があってこそ、私たちは野球ができる。楽しく野球ができるのは、決して当たり前ではないんですよね。感謝の気持ちを行動で示すことができる人へと、みんなで成長したいです。とはいえ、私自身が実践できなければ思いは周囲に伝わらない。自分の行動で、チームメンバーに背中を見せようと心がけています。

後輩の成長は自分のことのように嬉しい

フルタイムで仕事をしながら、休日はマドンナ松山で野球の練習。体力面でハードに感じる時もありますが、野球やスポーツが好きなので続けられています。「好き」という気持ちがあれば、どんな時も頑張れます。「楽しい」「好き」がエネルギーとなって、身体が自然と動く感覚です。

 

自分が打って守って、試合に勝てたら嬉しい。それ以上に、一緒に練習を頑張ってきたメンバーの活躍に喜びを感じます。努力を間近で見てきて、それが結果に繋がった瞬間は「よくやった!」と、自分のことのように喜んでしまいます。30代の私はチームでは先輩の方なので、親のような感覚で後輩たちを見ているのかもしれないですね。

 

野球や野球以外のことも、先輩後輩関係なく教え合うのは当たり前のことだと思います。元から人に何かを教えるのが好きなので「練習に付き合ってください」と後輩から声をかけられると嬉しいです。後輩が試合で活躍してくれたら、なおさら嬉しい。人が成長する過程に関われることも、野球をする楽しみの一つになっています。

日々の積み重ねで勝ちに繋げる

8月には、 全日本女子硬式野球クラブ野球選手権が控えています。試合に勝てない時期が続いているので、まずは1勝が目標です。そのためには、プレー面やそれ以外の面で、もっと成長しなければなりません。日々の練習で小さな積み重ねをしていけば、勝ちに繋がると考えています。大会ではプロ出身の選手が所属するチームと戦うことがあるので、そういったチームに名前負けせずに自分たちの力を出し切れるようにしたいです。

 

個人的には、まずは自分が努力する姿をメンバーに見せつつ、辛い時は抱え込まず、周囲に相談して頼れるキャプテンになるのが目標です。野球の技術はもちろん、人としてもっと成長したい。そして、誰からも頼りにされ、応援される人になりたいです。

 

子供たちからお年寄りまで、幅広い方々から応援してもらえるチームになることが将来の理想です。私たちのプレーを見て「私も頑張ろう」と勇気が湧いてくるようなプレーをしていきたいと思っているので、ぜひグラウンドへ足を運んでいただきたいです。応援よろしくお願いします。

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