伊予銀行VERTZ　齋藤 明日加選手

伊予銀行ヴェールズの齋藤明日加（さいとう あすか）です。今シーズンからチームに加入し、外野手としてプレーしています。

中学生の時にソフトボール部に入りました。姉がソフトボールをしていたので、自分もやってみようと思い、始めたのがきっかけです。部員数が少なかったので、内野をはじめ、色々なポジションを経験しました。高校からは部員数が十分にいたことから、自分の特徴を活かせるポジションでプレーがしたいと思い、足も速いほうなので、守備範囲が広くてスピードを活かすことができる外野手を選択しました。

高校生の時は家から離れて寮生活をしていたので、楽しかったのと同時に、大変なことも多かったです。頼れるのが親や家族ではなくて、友達を絶対的に信用しないといけないということに、辛さや苦しさを感じることもありました。しかし、自分がソフトボールで活躍するために必要な過程だと思ったら、小さな悩みとして捉えられるようになり、困難な状況も乗り越えられました。

伊予銀行ヴェールズは、どこのチームよりも楽しそうで、チーム全体が一丸となって戦っている雰囲気が良いと思ったので入団を決めました。実際に選手たちはみんな優しくて、熱心にアドバイスや指導をしてくれるので、いつも愛を感じています。

大学生の時は、打席でも守備でも、プレーをするのは一人なので、個人プレーという感覚がありました。伊予銀行ヴェールズに入団してからは、チームとして戦うことを学べたことが一番良かったと思っています。プレーをするのは一人でも、全員でひとつになるということが本当に大事で、それをこの一年を通して深く知ることができたというのが、とても良かったと思います。

試合前は円陣を組んで、ローテーションで声かけを行っています。自分が今思っていることや、勝ちにつながるような言葉をかけ合い、選手たちとコミュニケーションを通じて、モチベーションを高めています。

チームでは、バッティング練習に力を入れています。ランナーがいても本塁に帰せない、あと一本ヒットが出たら勝てたのに、という反省点が残る試合が2023年シーズンは多かったので、バッティングは選手全員が徹底して練習しています。自分自身も、スピードの速いボールについていけず、チャンスが回ってきても打てなかったり、送りバントにも対応できなかったりと、期待に応えられない場面もありました。この一年間の経験から、もっとレベルを上げられるように、スピード感を意識して練習していきたいと思っています。

試合の時は、持ち前の大きな声でチームを鼓舞したり、難しい球でも突っ込んでヘッドスライディングで取るなど、チーム全体の雰囲気を変えられるようなプレーを意識しています。試合以外の場面では、SNSの発信に力を入れていて、チームを盛り上げる存在になれたら良いなと思っています。リーグやチームのInstagramにも積極的に出演しているのですが、個人のアカウントでも発信をしていて、チーム内でも更新頻度はかなり高いです。

みなさんに知られていない一面を見せられるのがSNSの良いところだと思うので、ぜひ私のInstagramも見ていただきたいです。チームの雰囲気の良さや、元気さがSNSを通じてでも伝わると思います。Instagramの投稿に反応してくださったり、リーグのInstagramでクイズやプレゼントの企画があったりなど、サポーターの方と交流できる場でもあります。

SNS以外でも、ボランティアなどで地域の方と交流する機会もあります。「ソフトボールクリニック」という、小学生や中学生にソフトボールを教える機会があります。教えることに難しさを感じることもありますが、教えたことを学生ができるようになってくれると嬉しいですし、更に自分の理解も深まるので、活動して良かったと思えるボランティアの一つです。

今年は一年目で、新人賞をいただきました。大学の時から一緒に頑張っていた、同期の遠藤選手も新人賞を取ることができ、チーム内で二人も受賞できたことが本当に嬉しかったです。リーグ内にはいろんな賞があるので、今後はベストナインや盗塁王を狙っていきたいと思っています。チームの先輩には、二年連続で盗塁王を取っている選手がいるので、まずは先輩を抜くことを目標に頑張りたいです。

チームとしては、来年はプレーオフに進出するという目標があります。その目標に向かってチーム全員が一丸となり、達成したいと思っています。

サポーターの方には、「チームの一体感」に注目してほしいと思っています。自分たちと一緒に、サポーターの方も巻き込んで盛り上がりたいので、ぜひ一緒に戦ってください。今シーズンの応援、本当にありがとうございました。みなさんのおかげで、たくさん勝つことができ、ここまで頑張ることができました。来シーズンは必ずプレーオフに進出するので、引き続き、応援をよろしくお願いします！