伊予銀行VERTZ 本間 紀帆選手

INTERVIEW

伊予銀行VERTZ
本間 紀帆選手

現在在籍中

高校から始めたソフトボール。経験3年で飛び込んだ実業団の世界

伊予銀行VERTZ外野手、副キャプテンの本間紀帆(ほんま きほ)です。千葉県出身で、父の影響で小学2年生から野球を始めました。中学校にはソフトボール部がなかったため、母親がやっていたバレーボール部に入部しました。ソフトボールを始めたのは高校からです。初めは、ボールを投げる時に手首を返すバレーの癖が出てしまい、塁間の距離すらボールが届かなくて苦労しました。でも、一つのプレーでアウト・セーフが決まるスピード感や、変化するボールを打つ楽しさなど、ソフトボールの魅力に引き込まれましたね。

 

高校3年生の就職活動の時期、顧問の先生に「実業団でソフトボールを続ける道があるよ」と教えていただきました。ソフトボールは高校の3年間しか経験しておらず自信はありませんでしたが、先生や両親から「自分の経験値になるので受けてみたら?」と背中を押してもらい、戸田中央メディックス埼玉へ入団することになりました。

 

入団当初は右も左もわからず、ついていくのが精一杯。ベンチから試合を見ている期間が長かったのですが、3年目から試合に出られるようになました。実際に試合で打席に立ったり守備についたりして、徐々に技術や責任感が養われました。戸田中央には6年間在籍しましたが、自分のプレーやチームでの立ち位置を確立する経験が積めたと思います。

「斬り込み隊長」であり、チームの「長女」であることが私の役割

2020年からVERTZに入団しました。VERTZはすごく元気で、人を巻き込む力があるチーム。そして、下から這い上がってくるギラギラした圧があって、対戦相手だった時もやりにくいチームだった印象です。VERTZに入団して感じたのは、一つひとつのプレイに対する「熱さ」。試合だけではなく、日々の練習でも誰一人「ただ流す」ことはなく、納得いくまで続けます。そんなメンバーの姿を見て、「すごいな…この人たち」「負けてられないな」と思ったことを覚えています。

 

VERTZに入ってから、「誰かがやってくれる」という気持ちが一切なくなり、練習の取り組み方も変わりました。私は、特にバッティングにこだわりがあって、自分が思う「完璧」に到達するまで、いつまででも練習しますし、休みの日にも打ち込みます。過去、自信がなくて打席に立つのがイヤな時期がありましたが、その気持ちを打破するには、自分が納得いくまで練習するしかないと思っています。

 

私はバッティングを得意としていて、1番打者として試合に出ることがよくあります。チームの「斬り込み隊長」として、まずは塁に出てチームに活気を与えることが役割です。プレー以外では、チームの「長女」的な役割であると思っています。技術面で悩んでいそうなメンバーには、「ここをこうしたらどう?」と声をかけるようにしています。異変に気がついて一緒に改善に取り組むことで、その子が活躍できたら嬉しいですし、チームの勝利に繋がるかもしれません。自分が助けられてきたからこそ、今度は周りを助けられる存在になりたいんです。VERTZに来て、人間として大きく成長できたなと感じています。

抑えて繋いで粘って勝つ。負けから這い上がるのがVERTZの魅力

印象に残っている試合を1つ挙げると、2021年第8節のホンダ戦で、相手の地元開催の試合です。3-3で延長タイブレークに突入し、迎えた8回表で4-3と勝ち越され、スタンドも相手チームもVERTZの負けを確信する局面でした。でも、自分たちには負ける雰囲気がまったくなかったんです。そして、その裏に安川選手がツーランホームランを打って逆転サヨナラ勝ちをしました。涙が出るほど嬉しかった試合ですね。

 

振り返ってみると、1-0を守って勝った試合よりも、負けている状態から這い上がって勝った試合が印象に残っています。ひっくり返した試合では、全員が「絶対勝とう!」と強い気持ちで臨んでいて、最少失点で抑えて点を繋いで粘って…と全員が自分の役割を果たせていたように思います。

 

誰も思ってもみないことを成し遂げられる粘り強さが、VERTZらしいところです。私たち以上に、応援してくださるサポーターさんをハラハラドキドキさせてしまっているかもしれませんね。でも、VERTZらしい試合ができた時には、サポーターさんにも「感動したよ、ありがとう!」といつも以上に喜んでいただけて、「いい試合ができてよかったな」と私たちも嬉しくなります。

副キャプテンとしてチームを引っ張りながら、ベストナインも目指して

今シーズンも引き続き、決勝リーグに進んで1番を目指します。メンバーが抜けた穴は小さくありませんので、守備力や攻撃力を落とさないようにすることが課題。そのためには、守る場面や畳み掛ける場面で、一人ひとりが自分の役割をやり切ることが大切です。若い選手・新しい選手が試合に出ることもあるでしょうが、全員が自覚と責任をもってやれば、きっと勝てると思います。私は副キャプテンとして、キャプテンの安川選手の負担を少しでも減らせるようサポートしながら、チーム作りを担っていきたいです。

 

個人としては、守備でも打撃でもチームを引っ張っていける存在になり、その先にあるベストナインを目指したいです。メンタルに左右されて調子に波が出てしまうことがあるので、練習や相手チームの分析でしっかり準備し、不安要素をどんどん減らして自信を持って試合に臨みたいですね。

 

私たちが活動できているのは、サポーターの皆様の応援があってこそ。そんなサポーターの皆さまに、勇気や感動を与えられる試合をしたいと思っています。勝ちを繋げて決勝リーグに進み、1番になれるようチーム一丸となってがんばりますので、これからも応援よろしくお願いいたします!

 

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