INTERVIEW
愛媛FCレディース
田上 歩実選手
現在在籍中
愛媛FCLには成長させてくれる環境がある
愛媛FCLの田上歩実(たのうえ あゆみ)です。ポジションはミッドフィルダーです。高校卒業後に愛媛FCLに加入し、現在2年目になります。
周りの友達や兄の影響で、小学4年生のときにサッカーをはじめました。当時、家にはサッカーボールとバスケットボールがあり、兄はサッカー部に入るかバスケットボール部に入るか迷っていました。そして兄はバスケットボール部に入ることにしたので、私は余っていたサッカーボールで遊び始めたことがきっかけで、サッカー部に入部しました。もし兄がサッカー部を選んでいたら、私は今頃、バスケットボールをしていたかもしれません。
高校卒業後、現在は働きながら愛媛FCLでプレーをしていますが、仕事では解らないことが多く、サッカーも高校サッカーとは違う部分がたくさんあったので、慣れるまで大変でした。でも愛媛FCLに入ってからは、仕事のこと、そしてサッカーを丁寧に一から教えていただき、成長させてもらっています。日常とサッカーの両面で成長できる環境が本当にありがたいですね。
怪我をしたことで経験できたこともある
去年、愛媛FCLに入団してすぐの頃、練習試合中に膝の前十字靭帯断裂という怪我をしてしまいました。手術が必要で、全治10ヶ月におよぶ大きな怪我です。そのため、昨シーズンはまったくサッカーができず、加入したてで何もわからない状態に加えて怪我までしてしまったことに、当時は精神的に辛い時期でした。でも愛媛FCLには、同じ怪我を経験している人が多く、その怪我を乗り越えてサッカーを続けている人が多くいたので心強かったです。みんなの経験が心の支えになりましたし、そのおかげで私も乗り越えられたと思っています。
怪我をしているからこそ経験できたこともあるので、今振り返ると良かったと思えることもあります。プレーをしていない分、客観的に愛媛FCLのサッカーを見ることができて、そこから学ぶことも多かったです。ホームで試合がある時には、設営や運営などの裏方の仕事をしていて、こういった方々のサポートがあるから成り立っている、ということを身に染みて感じました。今シーズンからサッカーをする上で、そのありがたさを理解して感謝しながらプレーをしないといけないなと思います。
愛媛FCLに入って、今シーズン試合に出られたときは、今までの努力が報われたように感じました。途中出場の機会が何度かあり、やっとスターティングメンバーに入れたときには、周りの人たちから「おめでとう!」と言ってもらい本当に嬉しかったです。
チームに必要とされる選手になりたい
愛媛FCLは本当に仲の良いチームで、練習前はずっと笑っていてふざけ合える関係性です。しかし、練習が始まると選手はスイッチが入るので、チームに「メリハリ」があります。そんなチームだからこそ言い合えることもあると思います。チームメンバーの年齢層は幅広いので、若手から底上げをすることが大事だと思っていて、そういった刺激を与えることが、私の役割だと思います。私は現在20歳(2023年11月時点)なので、同年代の選手たちがチームの若手として何を考え、良いプレーをするために何が必要かをチーム内で共有できれば、お互いに良い刺激になって底上げに繋がると思っています。
愛媛FCLのパスサッカーは精度が高く、通常はクロスをあげてゴール前にボールを持っていくところでも、パスを繋いで相手をしっかり崩してゴールまで向かうというプレースタイルが、他のチームとは違う特徴だと思います。ミッドフィルダーというポジション的にも、パスの精度をもっと高めて、試合中にもチームに指示が出せるようになっていきたいと思っています。
今シーズンは試合で得点が取れなかったので、来シーズンは得点を取って、更にチャンスを作れるようにアシストを増やすことが目標です。チームが苦しい時は、勝利のためにチームを牽引できるような、必要とされる選手になりたいです。
みなさんの応援が力になっています
愛媛県の人たちは本当に暖かい人が多いです。街中で声をかけていただき「応援しているね!」と直接言ってもらえることもあります。どのお店に行っても、サッカーや他のスポーツのポスターが貼ってあり、どのスポーツにおいても愛媛県を盛り上げているなと感じます。愛媛県内には、ソフトボールチームやバスケットボールチームもあるので、お互いに試合を見に行くこともあり、他のスポーツの選手たちと交流できるのも良いところです。
愛媛FCLでは「1市町1選手応援事業」
サポーターの方は本当に熱い方が多く、アウェイ戦でもホーム戦と変わらないほどの声援をいただけます。その応援があるから最後まで走れるし、すごく私たちの力になっていると思います。いつも熱い応援をしてくださってありがとうございます。来シーズンも応援よろしくお願いします。