INTERVIEW
愛媛FCレディース
毛利 美佑選手
現在在籍中
怪我をしたことでサッカーが好きだと気づけた
愛媛FCLの毛利美佑(もうり みゆう)です。今年で入団して2シーズン目になります。ポジションはディフェンスでサイドバックをしています。
小学校1年生の時に、サッカーを始めました。最初は弟の所属チームに付き添いで行った時に、一緒にやってみようと声をかけてもらったことがきっかけで、地元の男の子のチームに入って練習していました。
中学と高校の時はINAC神戸のユースチームに所属していました。もともと守備の方が好きで、この頃からディフェンダーをしています。大学は日本体育大学に進学し、なでしこリーグでプレーするようになりました。
大学3年生の時に前十字靭帯の断裂という大怪我をしてしまい、1年半くらいサッカーができない期間がありました。復帰できた大学4年の10月頃には、卒業後の進路も決まっていない状況でした。怪我をしたことで、改めてサッカーが好きだと感じられたし、怪我をしてプレーができないまま引退するには心残りがあり、「このまま辞めるわけにはいかない」という気持ちでした。そんな時に愛媛FCLに声をかけていただき、入団を決めました。
自分の最大限の能力を出すという気持ちで試合に臨む
昨シーズンは、何とか1年を通して怪我なくサッカーができました。怪我をしないために、食生活には気をつけています。体重が増えてしまうと膝に負担がかかってしまうので、そうならないように体重の管理には特に気を遣っています。食欲が旺盛で、気をつけていないと好きなだけ食べてしまうので、頑張って食欲を抑えるのが大変です。意識してお肉や魚のタンパク質や脂質を摂ったり、好きなお菓子を控えたり、白米を多く食べるようにしたりして、健康的な食生活を心がけています。
対人や球際でのプレーで、強く当たったりどんどん突っ込んでいけたりするところは、自分の強みだと思っています。怪我を経験して以降も、当たることへの怖さは感じません。そういったメンタルの強さはある一方で、プレッシャーに弱く緊張しやすい性格でもあります。
試合前はいつも緊張します。試合に出続けるために結果を残さないといけないというプレッシャーからくる緊張だと思います。でも、今まで練習でやってきたことしか試合ではできないので、良いプレーをしようということではなく、自分の最大限の能力を出すんだと自分に言い聞かせてプレーに入ることが、緊張をほぐして落ち着かせる方法です。
良い環境でサッカーができているのはチームメイトのおかげ
愛媛FCLの魅力は、チームが仲が良いところだと思っています。普段は仲が良いけど、サッカーのことになると真剣に言い合える関係性で、楽しさだけでなく厳しさも学べる場所です。みんな優しくてあたたかく、とても良い環境でサッカーができているなと感じています。
練習の合間にはメンバー同士でプレーについての意見を交わしたり、自分のプレーが客観的に見てどうだったか質問すればみんなが答えてくれたりというような、気付きを教えてもらえるところも良い環境だなと思います。
今シーズンからは後輩も増えました。先輩らしくできていない部分もあると思いますが、距離感の近い関係でいられるように、先輩らしくし過ぎないようにという意識もあります。
愛媛FCLはボールを保持し続けてゴールまで繋ぐというサッカーが特徴ですが、他にも、メンバー一人ひとりが体を張って前向きに戦うところも良いところだと思っています。見ている人たちが、応援したくなるようなサッカーをするので、ぜひ注目してほしいです。
対人のプレーは誰にも負けない
昨シーズンは1試合しか出られなかったので、今シーズンは15試合以上は出場したいという目標があります。私の強みである対人や球際などは、他の選手にも負けないプレーができる自信があるので、練習の段階から違いを見せられるように頑張ります。
今の強み以外のところも伸ばさないといけないと思っているので、新しい強みを見つけるために練習から積極的にチャレンジしたいです。挑戦して失敗して、何がダメだったのかを考えてまた挑戦する、というようにチャレンジすることを日々の練習で心がけるようにしています。
チームとしては、なかなか得点が取れていないことに課題を感じています。私はサイドバックなので、サイドバックから攻撃に参加して、攻撃に厚みを持たせられるようにしたいです。なので、前でボールを受けた時には、慌てずに焦らずに丁寧に得点に繋げられる対応を心がけたいと思っています。
サポーターのみなさまには、いつも熱い応援をしていただいて感謝しています。昨シーズン、なかなか勝てなかった時でも一緒に戦ってくれて、本当に心強かったです。今シーズンこそはたくさんの勝利を重ねて、みなさまと笑って喜べる時間をたくさん作りたいと思っているので、私たちと共に今シーズンも戦っていただければ嬉しいです。これからも熱い応援をよろしくお願いします。