愛媛FCレディース　榎谷 岬選手

愛媛FCLの榎谷岬（えのきだに　みさき）です。ポジションはミッドフィルダーです。入団して4年目になります。

小学校1年生のときに双子の兄の影響でサッカーをはじめ、中学生の時は学校の部活と地域の女子チームを掛け持ちしていました。高校はサッカーの強豪校である静岡県の藤枝順心高校で寮生活をしながらサッカーを続け、その後は日本体育大学に進学してキャリアを積みました。

大学時代に、日本代表として東南アジアの大会に出場し優勝できたことは、これまでのサッカー人生の中で1番の思い出です。

他にも、全国大会で2度の優勝を果たすなど、何度も優勝を経験できたことは、サッカー選手としてもっとも嬉しかったことだなと思います。

大学卒業後は、愛媛FCLに入団し1年間プレーしましたが、中学の時にお世話になった地元のチーム（大和シルフィード）に貢献するために移籍を決断しました。

地元のチームでの目標を達成し、新しい刺激を求めていたタイミングでまた移籍を決断し、愛媛FCLに戻ってきました。

大学時代、なでしこリーグで愛媛FCLと戦っていて、攻略が難しく対戦相手として一番嫌なチームでした。そんな愛媛FCLのプレースタイルが好きで、「いつかこのチームでサッカーをしたい」という気持ちがあり、卒業後は愛媛FCLに入団しました。

地元のチームから戻る時に他の移籍先も検討しましたが、愛媛FCLには他のチームにはない魅力があり、愛媛FCLでもっと成長したいという思いで移籍しました。

愛媛FCLに入団して一番良かったことは、サッカー戦術以外の基礎技術を学べたことです。愛媛FCLのサッカーでは、パスコントロールなど、他のチームにはないほど細かい基礎技術が求められます。1年目の時に、当時の監督である川井健太さんのもとで基礎技術をしっかりと学べたことは、とても良い経験でした。

愛媛FCLのみんなはとにかく明るく元気なところが特徴で、あたたかく思いやりのある選手ばかりです。そういった仲の良さや思いやりが、丁寧なパスを回せるプレーに繋がっていると思っています。

子どもの頃はテニスや水泳、バスケットボールなどのスポーツをしてみたり、ピアノを習ってみたりといろいろなことにチャレンジしましたが、サッカーの難しさや得点を入れた瞬間の高揚感が好きでサッカーの道に進みました。

今まで、サッカーを辞めようと思ったことは一度もありません。体が動く限りはずっと続けていきたいなと思っています。大学時代に怪我をしてサッカーができなかった期間は、つらい思いもありましたが、必ず復帰してまたピッチでプレーすることを目標にリハビリを頑張りました。うまくなって試合に出て、チームに貢献したいという気持ちがモチベーションになっていました。

怪我をしてから栄養面にも気を遣うようになり、愛媛に来てからは本格的に食事指導を受けるなど、食生活の管理には特に注意しています。新田ゼラチンさんのコラゲネイドを取り入れたり、無駄な油を控えたり、栄養管理に詳しい知り合いに相談しながら取り組んでいます。

食生活を変えてから、体が疲れにくくなったり、むくみが改善されたり、肌の調子が良くなったりといった体調の変化を感じました。なにより、怪我をしなくなったことが一番の成果だと思います。

シーズンを通して、毎年掲げている目標は「優勝」です。そのために、得点力に課題を感じていて、最近はゴールへ向かう練習を特に強化しています。全員が前へ前へという意識が高まっていて、実際に試合でもシュート本数が大幅に増えるなど、手応えも感じています。

個人の目標は、全試合に出場することと怪我をしないことです。そして、通算200試合に出場することも目標にしています。こういった記録を残すことで、チームの刺激にもなると思うので頑張りたいです。

また、女子サッカーの知名度をもっとあげていきたいという思いもあります。プライベートで外食をするときでも、チームのポスターを持参してお店に貼っていただけるように交渉して、積極的に宣伝活動をしています。ですが、優勝してたくさんの人に愛媛FCLの存在を知ってもらうことが、一番チームの魅力を伝えられることだと思うので、これからも結果を出すことにこだわっていきたいです。

いつもサポーターの方々には、厳しいことも優しいことも、常に声をかけてもらっているので、チームを信じてこれからも応援し続けてもらえたら嬉しいです