INTERVIEW
マドンナ松山
浅野 楓選手
現在在籍中
野球一筋。野球をしている姿しか想像できない
マドンナ松山の浅野楓(あさの かえで)です。マドンナ松山に入団して5年目になります。
大学進学のために愛媛県に引っ越してきたことをきっかけに、大学1年の時に入団しました。野球は小学2年生の時から続けています。中学の時は男子と同じチームで野球部として活動して、高校では高知県の室戸高校で女子硬式野球部に所属していました。室戸高校は家から少し遠かったので、家から近いソフトボール部のある高校と迷った時期もありました。ですが、今まで野球しかしてこなかったので、野球をしている姿しか想像できず、女子硬式野球部のある高校に進学して野球を続けることにしました。
高校の時はチームを良くするために部員同士で話し合いをする場面も多かったのですが、それによってチームの仲がこじれそうになることもあり、上級生としてのチームのまとめ方に苦労しました。なかなか結果にもつながらず、挫折しそうになったこともあります。そんな経験から、今でもチームでの意見交換には苦手意識を持ってしまうこともあるのですが、入団5年目になり、チームを引っ張っていく立場にもなってくると思うので、頑張らないといけないなと思っています。
キャッチャーを任されることで責任感が芽生える
マドンナ松山に入団して良かったことは、いろいろなポジションを経験させてもらえることです。もともと高校時代から外野手をしていたのですが、チームの状況によって内野手をしたりキャッチャーをしたりすることもあります。キャッチャーは今まで一度もしたことがなかったのですが、監督に提案されて今年度から挑戦しています。もともと肩が強くて、遠くまでボールを投げることが得意だったので外野手をしていたのですが、キャッチャーになっても肩の強さは活かせられているかなと思います。
今までは外野手としてチームを一番後ろから見ていたのに、キャッチャーになると一番前から見ることになるので、試合の見え方が全く違ってきます。自分の判断一つで状況が変わり、試合の結果にも影響してくるので、責任感が必要なポジションです。そんな中で、チームの司令塔になれていることや、チームをうまくコントロールすることに楽しさややりがいも感じています。
現在は、大学卒業後に地元の高知県に帰って就職しているので、練習に通うのにも2時間半ほどかかる環境です。体力的に大変なこともありますが、キャッチャーという重要なポジションを任されると、頑張らないといけないなという気持ちになります。
地域の方やスポンサーの方に支えられている
マドンナ松山はスポンサーさんがついてくれているので、いろいろと物資を提供していただいたり遠征費用を補助していただいたりして、助けてもらっていることを実感しています。チームみんなが感謝していて、少しでも松山市に貢献できることがあれば良いなと話すこともあります。
松山市で開催されるイベントに運営として携わらせてもらったり、愛媛マラソンのボランティアに参加したりして、地域の方と交流する機会もあります。先日は、松山市男女共同参画推進センターCOMSで女子野球の映画が上映された際にトークショーに参加させてもらい、改めて、自分たちのことを応援してくれる人がいるんだなということを身近に感じました。それと同時に、女子野球が少しずつ広まっていることも実感して嬉しくなりました。私が学生の時は、女子野球はまだまだマイナーで女子野球を続けるための選択肢が少なかったのですが、最近は四国内でも全国的に見ても女子野球部のある学校が増えているなと思います。
マドンナ松山のことや女子野球のことをもっと知ってもらうために、SNSの更新も頑張っています。インスタグラムのストーリーズでは、練習風景なども載せているのでぜひ皆さんに見ていただきたいです。
キャッチャーとしてもバッターとしても成長したい
チームとしては、今後も勝ちにこだわっていけるように、一つひとつのプレーを大切にしていきたいです。チーム内ではできるだけ意見交換をするよう心がけていて、特に中学生の若い選手は自分から意見を言いにくいと思うので、積極的に意見を聞いてあげられるよう気をつけています。勝った試合では内野同士が声を掛け合っていた場面があるなど、細かい連携がとれていたことが勝因だと思っているので、そういったチームの意思疎通が良い結果につながると良いなと思います。
私自身は、今は慣れないポジションなので、キャッチャーを頑張ったらバッティングが疎かになってしまうこともあり、反省する試合もありました。キャッチャーとしてもバッターとしてもどちらも頑張りたいので、集中力を途切れさせないように努力していきたいです。肩の強さと、後ろにつなぐ粘り強いバッティングに注目してもらえたらなと思います。
勝ちにこだわって一生懸命みんなで戦っていくので、温かい目で応援してもらえると嬉しいです。