愛媛FCレディース選手MIKAN 小林 葵選手

INTERVIEW

愛媛FCレディースMIKAN
小林 葵 選手

過去に在籍

サッカーについて熱く語り合える家族の存在

愛媛FCレディースMIKANの小林葵(こばやし あおい)です。MIKANは愛媛FCレディースの18歳以下のチームです。中学1年生でMIKANに所属して、今年で6年目となります。私にとって、MIKANでの最後の年となる1年間はキャプテンとして活動します。

私がサッカーを始めたのは、幼稚園生の頃。兄2人がサッカーをしているのを見て「私もやりたい」と言って始めました。両親もサッカー好きで、家ではテレビでJリーグから海外の試合まで幅広く観ていました。私が試合に出るときは、チームが撮影した動画を見て両親や兄がプレーに対してアドバイスをくれることもあります。家でもサッカーのことを熱く語り合える環境だったので、私もここまで夢中になれたのかもしれません。

頑張った分だけ必ず上に行けると信じて

MIKANに所属してからの私はなかなか試合に出られずにいました。同学年の子が試合に出るようになってからは、特に悔しかったですね。その時期はサッカーに対する想いが揺らいで「私本当は向いていないのかな」、「楽しくないな」と思うこともありました。でも「サッカーが好き」という気持ちは変わりませんでした。好きだからこそ、試合に出られなくても自主練やトレーニングをすることは苦ではなく、地道にコツコツ練習し続けていました。好きで練習しているので、努力をしているという感覚はありません。

 

昨年の春から、愛媛FCレディースに登録し、練習に参加しています。FCレディースは社会人向けのチームですが、MIKANの選手でも実力があれば選ばれるんです。以前から入りたいと思っていたチームだったので、念願が叶って嬉しいです。参加して1年ほど経ちますが、試合中のボールの動き、判断力、すべてがMIKANでは考えられないほどの速さで驚いています。高校生のうちから社会人レベルの練習に参加できる機会は大変貴重です。これまで練習を頑張ってきて良かったなと思います。

 

同学年に先を越されて悔しい期間を経て、徐々に試合に出られるようになって、FCレディースに登録しました。毎日頑張っていれば、必ず誰かが見てくれていて、活躍するチャンスを得られる。これから先も「頑張れば頑張る分だけ必ず上に行ける」と信じています。

日常のコミュニケーションを大事にするチームでありたい

MIKANは中学1年生から高校3年生まで幅広い年代の人と話せる環境です。私は自分から下の学年の子に話しかけるようにしています。サッカーやチームのことだけでなく、「学校どう?」「昨日のドラマ観た?」といった日常生活の話もしています。下の学年の子たちにとって、自分からは上の学年の子に話しかけづらいんですよね。私は年上の方になかなか自分から話し掛けにいけないので、上の学年になった今、積極的に話しにいこうと思っています。単純に話したいという気持ちもありますが、日頃コミュニケーションが取れていないと、試合でも上手くいかなくなるからです。私はこれまであらゆるポジションを経験してきて、サッカーは1人1人のポジションによって必要な声掛けがあると実感しました。サッカーや他のスポーツでも、声掛けが大事なのは当たり前ですが、MIKANではまだ足りないと感じています。試合で声掛けが自然とできるようになるためにも、学年の壁を越えて話せるようなチームになれば良いなと思っています。

憧れの選手を目指すより、自分らしくサッカーを続けたい

4月にキャプテンになったばかりで、まだ何をすれば良いのか分かっていません。人をまとめる立場になるのは初めてなので。ですが、キャプテンだから無理に「こうしよう」と思わずに、いつもの自分らしくいたいと思います。必要以上に考えすぎてしまうとプレッシャーになってしまうタイプなんです。これまで通りの自分を信じて突き進む姿を見せるキャプテンでありたいです。それによって、チームメンバーが「私も頑張ろう」と思って士気の高まるチームにしたいです。

 

MIKANは今年度をもって卒業しますが、社会人になってもサッカーを続けていきたいです。今のところは大学に行って、サッカーを続ける予定です。すぐ社会人チームに入るよりは、大学の部活動で足りないところをちょっとずつ補っていく方が、長くサッカーを続けられると思います。これまで地道な練習を重ねて試合に出ることができました。私は、すぐ上の環境に行くより、ちょっとずつ上に行くほうがきっと向いているんだろうなと思います。

 

キャプテンとしても、今後サッカーを続けていく上でも、憧れの選手を目指そうとは考えていません。それよりも、理想のサッカー選手になるための自分らしい歩み方、自分らしいプレーをしていきたいです。

 

私がここまでサッカーを続けてこれたのは、自分を見守ってくれる人がいたからこそです。サッカー人生に関わってくれたすべての人に恩返しの気持ちを持って、全力で頑張りたいと思います!これからもよろしくお願いします。

頑張る人仲間ギフト贈っちゃおう!!