松山大学女子駅伝部 西山 未奈美選手

INTERVIEW

松山大学女子駅伝部
西山 未奈美選手

過去に在籍

「大切な人たちに恩返しをしたい」私が取りつかれた駅伝の魅力

松山大学女子駅伝部の西山未奈美(にしやま まなみ)です。今年は4年生になり、例年以上に身を引き締め、チーム一丸となって練習を積み重ねています。

私が陸上競技を始めたのは小学校6年生のとき。連合運動会という他校と競う大会に出たことがきっかけです。実はあまり走ることが得意ではなかったのですが、全種目の中で一番距離が長い1000mに出場することになりました。当時の先生が熱心に練習を見てくださり、走ることの楽しさを教えてくれました。大会が終わった後も駅伝の誘いを受け大会に出場し、その時の駅伝の楽しさが今でも忘れられず、現在に至ります。

駅伝の魅力は個人種目で競う陸上競技の中で唯一の「チーム種目」であること。頑張る過程や仲間同士で支え合い、高め合っていけることがとても魅力です。駅伝という舞台に向け、チームでものすごい準備をしていくので襷をかけて走っているときは「今こうして仲間と襷をつなぐために走っているんだ」と思うと、正直ゾッとすることがあります。仲間と頑張ってきたことを思い出して泣きそうになるときもあります。それくらい必死だし、仲間と一心一体となった気持ちで走っています。もちろん沿道で応援してくださっている人も見ていますよ。前を走る選手のことを捉えたりもして走っています。意外と忙しいんです(笑)

松山大学に進学したのは高校の夏合宿の際、大分に行ったときに松山大学と合同で練習をしたことがきっかけです。松山大学のチームの雰囲気や駅伝にかける想いに魅力を感じ「松山大学で駅伝をしたい」と思うようになりました。

目標は日本一 互いに高め合えるかっこいいチームにしたい

最高学年になった今、先輩として背中をみせ引っ張り続けていくことが私の役割だと思っています。力のある後輩に恵まれ勢いがありますが、ポイント練習では上級生が主体となって練習をしています。 そうやってお互いの持ち味を練習でぶつけ合うことで、力を高めあうようにしています。

先輩と後輩の壁はありません。寮生活でコミュニケーションをたくさん取っているので居心地が良く、なんでも言いあえます。けれども喝をいれるときはキャプテンや上級生を中心に、メリハリをつけながら切磋琢磨しています。ただの仲良しチームではなく、かっこいいチームを目指したいと思っているのでこのような良いチームに巡り会えたことに感謝しています。心の支えはチームメイトと言えるくらい、自分のいいときも悪いときもいつでも一緒です。「チームで支え合うことができる」、これだから駅伝はやめられません。

私たちの目標は「日本一」です。昨年は直前のアクシデントもあり、シード権にぎりぎり滑り込んだ8位という結果でしたが、目指すところはブレることなく、日々練習に取り組んでいます。学生最後の1年になるので、仲間とともにその目標に近づく努力を積み重ねていきます。

私の夢は、専門種目の3000m障害でのオリンピック出場や、将来実業団の選手として駅伝などで活躍することです。障害レースは一体誰が考えたんだろう、というくらい過酷なレースですが、技術力と走力がどちらも必要となる競技なので174センチある身長や個性を活かしながら磨きをかけていきます。

いつか家族や松山に恩返しをしたい

松山はとても居心地がよく住みやすいです。また県民のみなさんも本当に温かく、ジョギングしているときも「頑張れ!」などといつも声をかけてくれます。私はいろんなコースを走るより、同じような道を行ったりきたりすることが多いので基本的に大通りや城山公園近くを走ることが多いです。

松山大学に来てよかったことは親身に練習を見てくださるコーチに出会えたこと。そして家族のように毎日笑って過ごせるチームメイトに出会えたことです。それぞれが明るく、支え合いながら過ごしています。

家族は地元から離れた大学へ行くことを許してくれて、私が出場する大会や試合には、地元の神奈川から毎回走る姿を見に来てくれます。なので寂しいというより、もっと結果を出して喜ばせたいという気持ちの方が強いです。

松山県民のみなさんにも、家族にも、いつか恩返ししたいという気持ちでいっぱいです。今後も全力でチーム一丸となって努力していくので、ぜひ私たちの勇姿を見に沿道へ足を運んだり、応援してくださるととても嬉しいです。チームの絆が深い松山女子駅伝部を、どうぞよろしくお願いします!

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