愛媛FCレディース 三田一紗代選手

INTERVIEW

愛媛FCレディース
三田 一紗代選手

過去に在籍

守るだけがゴールキーパーの仕事じゃない

愛媛FCレディース背番号1番の三田 一紗代(みた いさよ)です。ポジションはゴールキーパーです。出身地は京都ですが、愛媛松山は自然豊かで美味しい食べ物で溢れており、とても住みやすい地域です。

 

サッカーを始めたきっかけは、2つ上の兄がやっていて楽しそうだったから。もともとはフィールドプレーヤーでした。小学生の頃に習っていた女子サッカーチームのコーチに、「ゴールキーパー頑張ります!」と宣言したのをきっかけに、キーパーを目指すようになりました。憧れのサッカー選手は、福元 美穂選手(サンフレッチェ広島レジーナ所属)。福元選手は、誰よりもチーム想いで自分よりもまずチームを優先してプレーしているからです。また、練習でも手を抜いている姿を見たことがありません。何歳になっても、優しく謙虚な先輩で、人としてもゴールキーパーとしても尊敬しています。

 

ゴールキーパーの魅力は、難しいボールを止めるのはもちろん、フィールド全体が見える最後尾で、選手たちを鼓舞し指示をする「コーチング」ができることだと思っています。(写真提供:株式会社愛媛FC)

大怪我から復帰して、改めて感じた「サッカーが好き」という思い

チームが1部リーグに昇格する目前で、前十字靭帯断裂という大怪我をしました。怪我の直後は、信じられない気持ちと、悔しい気持ち、チームに迷惑をかけて申し訳ない気持ちでいっぱいでした。リハビリを始めてからは、同じ怪我で治療中の選手もいたので、お互いに励まし合いながらリハビリに専念しました。長期離脱で苦しい期間ではありましたが、仲間がいたからこそ、乗り越えられたと思います。けれど、2019年10月にチームが1部リーグ昇格を決めた瞬間は、みんなで勝ち取った結果で嬉しかった反面、ピッチで喜べない悔しさがありましたね。

 

その後、1年以上のリハビリ期間を経て、2020年10月の復帰戦にスタメンとしてホームに立ちました。久しぶりの試合に、不安や緊張もありましたが、トレーニングした成果を出すだけと自分に言い聞かせました。チームのみんなが鼓舞して、支えてくれたのも大きかったです。試合は、ミスや失点もありましたが、3ー2で勝利し、自信につながったと思います。また、復帰戦を終えて、「改めてサッカーは楽しい!」と感じたんです。そして、試合に出られることがどれだけ特別かも再認識しました。(写真提供:株式会社愛媛FC)

個々の力を強くし、チームとしてさらに成長したい

愛媛FCレディースのいいところは、仲が良く、常に「指摘しあえる関係」であることですね。練習中、試合中にかかわらず、年齢関係なくお互いに要求しあいますし、細かい部分のすり合わせは普段からおこなっています。

今年はさらに、個々のレベルアップに重点を置いていきたいです。私は、「自分のためにトレーニングすることがチームのためになる」と強く思っています。そのためにも、1日1日を大切にして練習し、もっと上手くなりたいです。

 

そして、将来的な目標にはなりますが、育成年代にゴールキーパーの魅力やコーチとして技術を教えたいと思っています。これまで、育成年代でゴールキーパーを諦めたり、サッカー自体を辞めたりする人をたくさん見てきました。それは、ゴールキーパーは、「痛そう、怖そう、失点するのでは……」といったマイナスイメージが強いからかもしれません。しかし、「ゴールキーパーはチームのピンチを防ぎ、ヒーロー(ヒロイン)になれる」のです。育成年代のうちから基礎技術を教われば、守り方の幅も広がったり、セーブ率も格段に上がったりとゴールキーパーの楽しさが倍増すると思うんです。今後のゴールキーパー技術向上のためにも、 育成年代のうちにコーチから基礎技術を学べる環境になればと思います。(写真提供:株式会社愛媛FC)

サッカーは「支え合いのスポーツ」。サポーターもその一人

サッカーは11人でやるスポーツです。一人がミスをしても、他の選手がミスをカバーし、点をとったり、ゴールを守ったりできる。また、ピッチにいる選手以外にも、チームメイト、スタッフ、応援してくれる方たちがいる、「支え合いのスポーツ」だと思うんです。サポーターの方々の支えがあるからこそ、私たちは力を発揮し、勝つことができます。これからも温かい応援をよろしくお願いいたします!(写真提供:株式会社愛媛FC)

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