愛媛FCレディースMIKAN　大宮 央選手

愛媛FCレディースMIKAN・キャプテンの大宮 央（おおみや ひろ）です。MIKAN は、愛媛FCレディースの18歳以下のチームです。愛媛県大洲市出身、高校3年生です。

私がサッカーを始めたきっかけは、家族の影響でした。3歳上の兄がサッカーをしていて、その練習に父が私を連れて行ってくれていました。その流れで私もサッカーを始めて、小学校3年生から現在まで続けています。

愛媛FCレディースMIKAN には、中学校1年生の頃から所属しています。クラブチームでは、学年に関係なくプレーできることが魅力のひとつです。トップチームの愛媛FCレディース（社会人チーム）があるので、自分の実力次第でトップチームの練習にも参加ができます。より高みを目指すことができる環境で、サッカーに打ち込んでいます。

（写真提供：株式会社愛媛FC）

15歳以下のチームに所属していた時、初めてキャプテンを任されました。普段はリーダーのような役割をするタイプではないので、キャプテンという役割がどんなものかがわからずにいました。そこで始めてみたのが、「チームサッカーノート」を作ってみること。

「サッカーノート」とは、日々の練習や試合を振り返り、目標設定をするためのノートです。サッカーをする人の中ではよく知られている方法です。これは自分自身について書くのが基本なのですが、私は「チームサッカーノート」を作りました。メンバーひとりひとりに対して私がメッセージを書いて、その日に良いプレーをしていた人をあげたり、よかったところを書いたりして、みんなに見てもらいます。もちろん、自分自身の反省も書きました。

「チームサッカーノート」を始めてから、私自身をはじめ、メンバーみんなが自分の意見を言い合えるようになりました。チームに良い変化があったのがすごく嬉しかったです。

私が考える理想のキャプテン像は「常に自分の背中を見せて、その背中や言葉によってチームを良い雰囲気にできるキャプテン」。チーム全体が成長するにはどうすればいいか？ と考え続け、自分らしさを発揮しながらキャプテンを務めていきたいと思っています。

（写真提供：株式会社愛媛FC）

サッカーをしていて一番辛かったのは、キャプテンを務める中で、プレッシャーに押しつぶされそうになる時でした。キャプテンとしてプレーでチームを引っ張りながら、いろいろな場面でメンバーへポジティブな声かけもしなければなりません。

辛い時は、チームのみんなからの優しい声かけに助けられました。「ひとりで抱え込まなくていいよ」「一緒にサッカーをしていると楽しいから、もっと頑張ろう」など、前向きな言葉をかけてくれます。同級生や後輩がこんなに自分を支えようとしてくれていると思うと、自分がもっとやらなきゃ！ と強い気持ちが持てるので、乗り越えることができました。

私はあまり声を出すことが得意ではありません。そこでいつもチーム内での声かけは後輩に助けてもらっています。その分、大事な試合で点を取ったり、身体を張って守る。それだけはチームのために、キャプテンの私が一番やろうと思っていることです。

（写真提供：株式会社愛媛FC）

愛媛FCレディースMIKAN は、学年に関係なくみんな仲が良いです。普段からのコミュニケーションはもちろん、サッカーに関しても自分の意見をお互い言えたり、試合中に声を掛け合ったり。良い雰囲気でサッカーができていると思います。

トップチームの愛媛FCレディースも、私が練習に参加した時、優しく話しかけてくれる選手ばかりでした。チーム全体、サッカーをプレーしやすい環境があります。

チームのメンバーは、小さなことでも笑って楽しむ人が多いですね。いつも冗談を言ってくれるムードメーカーのような人が何人かいて、みんなで笑い合っているような。メンバー同士の仲が良いところが、チームの一番好きなところです。

（写真提供：株式会社愛媛FC）